クルーズ業界のサステナブルツーリズムへのプロセス

2021年11月9日

source:
https://www.trbusiness.com/regional-news/international/new-report-underpins-cruise-industrys-commitment-to-sustainable-tourism/213622

Summary

クルーズ業界がクリーンエネルギーを使った責任ある旅行を宣言

l  クルーズライン国際協会(CLIA)とオックスフォードエコノミクス(OE)が作成した環境関連レポートでは、クルーズ業界で新たな環境配慮型のテクノロジーの実装が進んでいることを示した。

l  CLIAのメンバーは2050年までにカーボンニュートラルクルージングを目指し、2030年には2008年と比較して、世界の船舶から排出される炭素排出量を40%削減すると宣言。

カーボンニュートラルクルージングのために

l  LNG(Liquefied Natural Gas・液化天然ガス)のような代替燃料の需要促進

l  今現在、客席数にして4分の3以上のクルーズ船がLNG対応船

l  クルーズが港でエンジンを切られるよう海岸側の電力機能(排気ガス浄化システムや高度な排水処理システム等)の分野での目覚ましい進歩

Consideration

国連の専門機関である国際海事機関(IMO)の調査によると、2012年時点における国際海運全体からのCO2排出量は約8億トンであり、世界全体のCO2排出量の約2.2%を占めたとのこと。

また、世界の海運業で排出される二酸化炭素(CO2)の削減に向け、大型外航船の燃費規制が日本主導で創設されることになりました。重油などの燃料の使用実績に応じて毎年船を格付けし、評価が低い船にペナルティーを科すこととなります。国際海事機関(IMO)の会議で関連条約の改正案が採択され、2023年に導入される見通しです。

この規制は規制は、石油タンカーやコンテナ船、クルーズ船を所有する海運会社などが対象。毎年1回、運航距離と船の重さに対する使用燃料量を船ごとに算出し、船籍のある政府に提出するよう義務付けるものです。

クルーズ船も航路や船内外設備によるプライオリティだけは戦えない時代に突入しています。