(出張)旅行のCO2排出量を削減・計測・報告してくれる宿泊予約サイト「Goodwings」

デンマーク発のGoodwingsは、環境配慮型の宿泊予約サイトです。

旅行者は、旅行中のCO2排出量が測定でき、課金をして排出量に応じたオフセットに取り組むことができます。

また、企業は、従業員の出張旅行の宿の予約にGoodwingsを利用することによって、Scope3の報告書や、ネットゼロの旅行証明書を容易に発行することができ、ESGレポートが作成できます。

旅行者にとっても企業にとっても非常に利便性の高いこの宿泊予約サイトですが、日本の宿泊施設は約500軒弱掲載されています。
ホテルごとのCO2排出量を比較できると思い、東京の適当なホテルを数件比較してみましたが、1泊当たりの排出量はどこも同じ40㎏-CO2で、厳密な排出量とは言えません。国ごとに一律の排出量かと思い、海外のホテルも当たってみたところやはり同じでした。

横浜発⇔東京(新宿)のホテルに宿泊する場合と、横浜発⇔デンマーク(コペンハーゲン)のホテルに宿泊する場合とでは、宿泊から排出されるCO2排出量は同じでも、移動にかかるCO2排出量は、15Kgと2,471Kgとで、164倍の差があることが分かります。

それぞれの滞在でのカーボンオフセットをするために、東京の場合は0.96米ドル、デンマークの場合は50.24米ドル、次回のGoodwingsでの予約の場合に支払うという仕組みです。

Goodwingsに限った話ではないですが、車のCO2排出量に異論はないですが、航空機や電車の排出量相殺には違和感があります。例えば、私がデンマークに旅行に行こうが行かまいが、プライベートジェットに乗らない限り(定期便に乗る限り)は変わらず同程度のCO2が排出されると考えるからです。

ホテルごとの厳密なCO2排出量が算出されていないやら、定期便の航空機のCO2排出量の扱いが不明瞭やらと指摘はしましたが、Goodwingsのサービスは企業にも導入メリットがあり、画期的で、気候変動対策に真正面から取り組む素晴らしいものだと思います。